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前述しましたように、アトピーは年齢によって乳児期・幼児期・成人期の3期に分けることができます。 ここではそれぞれの年齢の症状期別に、留意点・対処法・各症状期のポイントなどをご紹介いたします。
※自然漢方研究所所長の佐藤成志先生が著されました『「穀・菜食」と「水」でアトピーが消える』(日東書院)では、典型的な症状期別の相談者の例をとり、その治癒過程を追いながら留意点や対処法がキメ細かく説明されています。ぜひご参照ください。
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乳児期
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乳児のアトピーの原因は、赤ちゃんにではなくお母さん自身にあります。 お母さん自身の食生活はもちろん、寝不足やストレスなどに配慮し、日常生活そのものを見直すことが大切です。 赤ちゃんのアトピーを治すには、一にも二にも母乳の質を変えること、つまりはお母さん自身の体質を変えることにかかっています。
■妊娠中の影響 胎内の赤ちゃんは、母親からの母乳だけが命綱であり、それをもとにからだを作っていきます。 したがって、母親が摂り入れた好ましくない食べ物は、赤ちゃんの細胞そのものに影響を与え、アトピーの原因になると考えられます。
■母乳と乳児のウンチ 食べ物というのは薬以上にからだに影響を与えるといっても過言ではありません。 母親が今朝ほうれん草を食べたとすると、出てくる母乳は白色ですが、それを飲んだ赤ちゃんは緑色のウンチをすることになります。 このように、お母さんの食生活は母乳の質に直結しており、母乳の質は赤ちゃんの健康に直結しているものなのです。
■離乳食 動物性たんぱく質や砂糖、油脂などを使ったものは避けましょう。特に牛乳、卵、大豆など、アレルギー反応を示すようなものは厳禁です。 1歳の誕生日まではあくまでも母乳が「主」で、離乳食が「従」でなければなりません。
■ストレスと母乳 お母さんが感じるストレスなどの影響も敏感に母乳にあらわれ、赤ちゃんの症状を変えることになります。 また、母親が神経質になると自律神経や内分泌機能が狂い、血液が酸毒化しやすく、神経過敏がますますひどくなるという悪循環に陥り、母乳の質を悪くすることにつながります。
■良い母乳と悪い母乳 赤ちゃんが母乳を飲みたがらないのは、母乳の質が悪いときです。 赤ちゃんは本能的に良いものと悪いものを識別する能力を備えています。赤ちゃんにとって良いものとは、生命を育ててくれるものです。 肉や乳製品の偏重は、動物性たんぱく質の体内腐敗と相まって、からだに合わないアミノ酸組成の母乳となるので、赤ちゃんは飲みたがらなくなるのです。 良い母乳は見た目にも青みがかってサラッとしていますが、質の悪い母乳は濃厚で黄味を帯び、肉や乳製品の匂いがします。
■危ないベビーフード 市販のベビーフードには動物性たんぱく質だけでなく、白砂糖、化学調味料、ビタミン強化剤などを含むものがあります。 それらを体内に摂り入れることによって、代謝が狂うだけでなく、心身の発育に必要な栄養分の欠乏につながります。 また、タブー食品の摂取で汚れた血が脳細胞を刺激すると、慢性病にもかかりやすくなります。
■果物にも注意 ビタミン豊富でからだに良さそうな果物も、与えすぎるとからだを冷やしてしまうことになります。 果物の果糖よりも、からだに良いカボチャなどのオリゴ糖を含むものにすると良いでしょう。
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幼児期
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チョコレートやアイスクリームなどの甘いもの、お菓子、乳製品、肉などを好み、インスタント食品や清涼飲料水の摂取も多くなる時期です。 家庭の事情や親の仕事の事情、通園や通学があるために、アトピーを発症させてしまったり、食事療法を徹底できずに軽症のアトピー症状が悪化しやすくなる時期でもあります。 幼児期のアトピーを治すには、本人の努力はもとより、食材を吟味し、毎日の食事を作るお母さんの力、さらにはそれを支える家族の協力が何よりも重要です。
■血液の酸毒化に注意 様々な食品に使われている白砂糖は、代謝される時に体内のミネラル、特にカルシウムを消費し、血液を酸毒化させます。 酸毒化した血液は歯や骨のカルシウム分も溶かしてしまうため、当然骨は脆くなります。 また、酵素成分と結びついていたカルシウムが不足するので、からだの抵抗力は衰え組織に炎症が起こりやすくなります。
■カルシウムの摂取源 カルシウムはあくまでも植物性のもの(海草、ワカメ、小松菜、春菊など)を摂取するようにします。 アトピーなどのトラブルが起きた時には、補助的な栄養食品から補充するとより早い改善が見られます。 カルシウムにはかゆみをやわらげる鎮静作用があり、血液を弱アルカリ性に保つのにも有効な栄養素です。
■給食への対応 学校側と連絡をとり、了承を得た上で、牛乳、肉、揚げ物、バター、チーズなどのアレルゲン摂取を中止します。 最近ではこうしたことに配慮のある学校も少なくないようですが、それだけこういった対応が必要な子供たちが増えてきていることでもあり、重要な問題として考えなければなりません。 その他学校生活で気をつけなければならないことはプールでの水泳です。消毒用の塩素によって症状が一気に悪化してしまいます。
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思春期・成人期
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ある程度自分の意志で食事を管理できるので、食事療法を本気で徹底することもできれば、それに不信感や疑問をもったり、外部に影響を受けて、挫折してしまうケースが多い時期です。 また、社会人においては、仕事上の付き合いなどで外食が多くなったり、強いストレスを受けやすいために、症状を長引かせてしまう傾向もあります。 症状が悪化すると、外に出て人と会うことが嫌になったり、性格までもが変わったりして、それが人間関係の悩みなどにつながることも少なくありません。 症状が長引き、ステロイドなどの薬物の試用期間が長いほど体質改善には長期の時間がかかりますので、なるべく早い時期に食生活の悪循環を断ち切る強い意思をもつことが大切です。
■アレルギーメリット アレルギーは自分のからだに合わない異物に対しての敏感な拒絶反応ですから、それなりのメリットもあります。 からだに異変が起きることで早期に自分にとっての異物に気付き、病気の進行を食い止めることができ、ひいては慢性病などの予防にもなるのです。
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正しい食事療法
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体質を改善するためには、正しい食材選びと正しい食事療法が必要です。 一般に「健康食」と言われているものを食べるだけで成功するものではけっしてありません。 また、食事療法に伴う体質改善反応というものに正しい知識と理解がなければ、食事療法は絶対に成功しないのです。 次回は、この体質改善反応がどんなものであるかを考えてみます。
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