|
ガンの種類
|
概要(初期症状など)
|
|
胃ガン
|
昔から日本人に多いガンで、特に男性の発症率が高く、ガンが胃粘膜を襲っている場合を早期胃ガン、粘膜から筋層を通過して奥まで到達している場合を進行胃ガンと呼びます。 ガンは普通、初期段階ではほとんど自覚症状はないもので、胃ガンの場合も例外ではありません。 胸やけや吐き気が何日も続く場合はある程度進行しているシグナルで、さらに進行すると、胃の痛みや出血などが見られるようになります。 胃ガンに限ったことではありませんが、ガンは何よりも早期発見が大事です。 日本人の死亡原因は35歳以降でガンがトップになることからも、心配な人は30代後半ぐらいから年に2度は胃のX線検査を受けることが必要でしょう。 特に胃ガンの場合、早期の段階であれば100%近く治り、再発も極めて低いと言われています。
|
|
食道ガン
|
40〜60代の男性に多く、女性に少ない特徴がありますが、近年徐々に増加傾向にあるガンです。 初期症状は、胸のあたりで食べ物がつかえる感じがすることですが、無痛であるためにほおっておく人が多いようです。 中期に進むと固形物が通らなくなって痛みを生じ、さらに進行するとおかゆなども通らなくなり、やがてすべての食物をまったく受けつけられなくなってしまいます。 直接的な原因はよくわかっていませんが、タバコと飲酒量の多い男性に多発していることははっきりしているようです。 予防には、刺激物、高アルコール度数の酒(ウィスキーやブランデーなど)、タバコ、肉や刺身の動物性たんぱく質食品、白砂糖、インスタント食品の摂取量を抑えることが必要です。 治療技術の進歩もあり、リンパ節への転移がなければ80%は治るとも言われています。
|
|
喉頭ガン
|
食道ガンよりもさらに少ないガンで、若年層には少なく、40代頃から次第に増え始める、男性に多いガンです。 原因としては、主にタバコとアルコールによる声帯への慢性的な刺激が発生率を高めているとみられています。 初期症状では、空咳(からせき)が出るようになり、食べ物がノドにつかえる感じを覚えますが、日頃から扁桃腺が弱く、よく腫らす人は軽い風邪と思い込んでしまうことが多いようです。 症状が進むと耳鳴り・頭痛が起き、声も極端にかすれて、蚊の鳴くような声しか出せなくなってしまいます。 比較的早期に発見されやすいため、初期ガンの治療率はすべてのガンの中でもっとも高いようですが、進行ガンでは喉頭の全摘出、頸部のリンパ節除去が行われる場合があり、ガンが治っても声を失うという結果に陥ることもあるので、所期段階での治療がたいへん重要になってきます。
|
|
肺ガン
|
かつては日本人には少ないガンでしたが、現在では大腸ガンと並んで増加ペースを上げており、特に30代前半以降の女性に急激に増えている傾向があるようです。 初期段階ではまったく自覚症状がなく、X線検査をしても発見されないのが普通です。(ガンの発生場所が肺門部であることが非常に多く、X線撮影をしても心臓の陰影に重なってしまうため) ですから、咳や痰が頻繁に出るようになってからの検査では、ガンの増殖はある程度進んでいることがほとんどです。 中期段階になると、血痰がよく出て、胸部に痛みも出てきます。さらには食欲がなくなり、貧血に見舞われます。 呼吸が苦しくなり、胸膜に炎症を起こすようになったら、ガンはかなり進んでいると考えられます。 肺ガンは原発性のもの以外に、胃ガンや乳ガン、食道ガンからの転移性のものも多く、死因が肺ガンである場合、転移性の肺ガンが致命傷になるケースも少なくありません。
|
|
大腸ガン
|
大腸ガン(直腸ガン・結腸ガン)は肉食中心の欧米人に多いガンで、日本人には少ないガンでしたが、現在では肺ガンと肩を並べるように増加し、数年後には男女ともに発症率第1位になるのではないかとも言われています。 原因は食生活の欧米化で、動物性脂肪の摂取量が増加し、繊維質の摂取量の減少したことに関係しています。 かつては50代以降に多く、若年層では少ないことが特徴でしたが、その定説が覆るのも時間の問題と言えそうです。 直腸ガンの初期症状は、排便時に軽い痛みと出血で、当初は痔と思い込む方も多いようです。 S字結腸ガンの場合は、ガンによって腸の内径が細くなるので、便の通りが悪くなり、便秘しがちになります。当然のことながら、便秘薬を飲んでも効き目はほとんどありません。 同じ結腸でも、S字部分ではなく、上行結腸ガンの場合は、内径が細くなることはないので便秘はしませんが、逆に下痢しがちになり、軽い痛みを覚えます。 上記のような初期症状は自覚しやすいので、なるべく早い段階で検診を受けることが早期発見のポイントです。 腸は非常に融通性がある内臓なので、患部の切除手術によって根治できる可能性も高いのですが、大腸ガンは食生活と直結するので、動物性たんぱく質の摂取を続ければ再発率は跳ね上がることになります。 同様に、その予防にも動物性たんぱく質の過剰摂取にはじゅうぶんに注意が必要です。
|
|
肝臓ガン
|
胃ガン同様、昔から日本人に多いガンで、肺ガンのように転移性のものが多く、しばしば乳ガンや胃ガンから転移して直接の死因となります。 肝臓は「沈黙の臓器」と言われるほどなので、自覚症状はまったくといっていいほどありません。 強いて言えば、体重が徐々に減少することなのですが、目立つほどの減少ではないので肥満気味の人などは逆に喜んだりします。 やがて、消化不良、貧血などの症状が起こり、顔色が悪くなって、全身の倦怠感が出てきます。 なお進行すると上腹部の膨満感、圧迫感を覚えますが、これは腹水がたまっているからで、その後はすぐに下横腹に圧迫感を覚えるようになります。これは肝臓が硬く腫れているためで、この時期には黄疸が出ることも肝臓ガンの特徴です。 但し肝臓ガンは健康な肝臓にいきなり発生することはなく、多くは慢性肝炎や慢性肝硬変に引き続いて起こるので、それらの診断を受けた場合はより一層の注意が必要となります。 肝臓は人体の解毒工場にあたる部分で、農薬やアルコール、食品添加物の害に直接影響を受ける臓器ですから、そうしたことを理解した上で食生活を根本から見直し、予防に努めることがもっとも重要であると言えそうです。
|
|
膀胱ガン
|
膀胱の内側をおおっている粘膜から発生するガンで、主に中高年以降の男性にみられるガンです。 初期段階では、排尿時に軽い痛みもしくは無痛の血尿があり、トイレに行く回数が多くなる割に排尿量が少なく、残尿感を覚えるという症状があります。これらは膀胱炎とほぼ同じ症状なので、よく誤診されます。 進行すると、排尿時の痛みが強まり、尿が目立って濁ってきます。やがて、尿が溜まっているのにほとんど出ない尿閉症状があらわれ、腎臓の機能が著しく低下し、わき腹や腰の痛みなどを伴います。 発見が遅れれば遅れるほど治癒率が低くなり、再発率が高くなるので、予後も慎重な経過観察が必要になります。
|
|
子宮ガン
|
子宮ガンには子宮頸ガン、子宮体ガンの二種類がありますが、子宮ガンと総称されるものの95%は子宮の膣に近い頸部に発生する子宮頸ガンです。 子宮ガンにかかる女性は年々増加しており、動物性たんぱく質、精白食品などの過食に加え、過労やストレスがその大きな要因として考えられています。 子宮体ガンは子宮の内膜に発生するガンで、全体の5%ほどですが、それだけに死亡率はかなり高くなります。 子宮体ガンにかかる女性は、子宮頸ガンにかかる女性よりかなり年長者であることが特徴となっています。 子宮は肝臓や膵臓に比べるとはるかに切除しやすいために、いずれも早期発見されれば手術はそれほど難しいものではありませんが、反面、子宮は血管の分布が多いためにガンの進行が早く、転移しやすいという問題もあります。 初期症状は、軽い腹痛と性交時のかすかな出血ですが、どちらも日常的にしばしば有り得ることなので、ほとんどの女性が気にも止めずに通過してしまいがちです。 もう少し進むと、出血と並行してコシケが見られるようになります。性交のたびに出血があるようなら要注意です。 さらに進むと、コシケに混ざって異臭を放つようになり、なお進むと鈍い腰痛を訴えるようになります。 これはガンによる腫瘍が骨盤の底部まで広がっている証拠です。 発見が遅れた場合、ガンが周囲に転移している可能性も高く、子宮全摘だけでなく、女性ホルモンの源泉とも言える卵巣やリンパ節まで削除しなければならないケースも出てきます。 たとえ治療が成功しても女性にとって大きな問題が残ることになるので、やはり予防への意識は重要です。
|
|
乳ガン
|
乳ガンは以前から欧米女性にとって恐怖の病気でしたが、近年は日本女性にもその傾向が強くなっています。 原因はやはり動物性食品や精白食品の多食にあり、乳ガン患者のほとんどは食肉中心の食生活を続けている人で、低カロリー・低たんぱくの穀菜食主義者には乳ガン発生率が低いという研究データもあります。 乳ガンの症状はわりとはっきりしていて、乳房の片側に小さなしこりができるのが発ガンのシグナルとなります。 その硬いしこりは次第に大きくなっていきますが、別段痛みはありません。 但しこの症状は乳線炎のそれと非常に似通っているため、素人では判断がつきにくいので、しこりができたらすみやかに検査を受けることが肝要です。 乳房には多くの血管やリンパ腺が分布しているので、手遅れになるとガン細胞が他の臓器に転移しやすくなります。 先のデータによれば、乳ガンにかかる女性は日頃から動物性食品を多く摂っていることが多いのですが、特に動物性脂肪の摂り過ぎが引き金になってしまうことが明らかにされています。 肉・牛乳・卵・バター・ラードに加え、ケーキなどのデザート類を好む洋食党の女性は特に注意が必要です。
|
|
皮膚ガン
|
皮膚ガンで命を落とす日本人はまだ稀ですが、欧米では多くの例が見られます。 皮膚ガンは五体の各所に発生しますが、もっとも多いのは顔面と頸部、頭部で、最初は小さかったイボやホクロが次第に大きくなり、最後は巨大なコブになるというケースが一般的で、ガンが頭部に移ると頭蓋骨を崩し、脳に転移する危険性をはらんでいるので、発症例は少なくとも非常に恐ろしいガンなのです。 前にはなかったイボやホクロが突然あらわれ、次第に大きくなってきたらすみやかに検査を受ける必要があります。 また、皮膚ガンはガンと気付いて患部を切除しても、すぐにその近くに再発することが多く、それだけ転移も早いので、くれぐれも用心しなくてはなりません。
|
|
前立腺ガン
|
女性だけがかかるガンが子宮ガンであるなら、男性だけがかかるガンがこの前立腺ガンです。(乳ガンは男性も発症) かつては欧米に多いガンでしたが、食生活の欧米化や社会の高齢化に伴って近年増加傾向にあるようです。 初期段階での自覚症状はほとんどなく、ある程度進むと残尿感をしきりに覚えるようになり、肛門のあたりに圧迫感を覚えます。 さらに進むと、尿を出したくても出ない閉尿症状があらわれ、膀胱炎を併発したり、尿が腎臓に逆流して尿毒症が起こったりします。 前立腺ガンは高齢者に多く、他のガンに比べて成長、増殖が遅いため、ガンに気付かないまま一生を終える人も少なくないそうですが、発生頻度はけっして少なくないようです。 転移のない早期ガンであれば前立腺と精嚢腺、リンパ節の切除で治癒が期待されますが、進行ガンに対しては完治が難しいものになります。
|
|
白血病
|
白血病は、骨髄から生まれたばかりの幼若な細胞(芽球)が正常に増殖せず、無秩序に増殖することによる血液のガンです。この異常細胞は、形状・大きさともに普通の白血球とはまったく異なっています。 白血病細胞がリンパ系幹細胞と骨髄系細胞のどちらに由来するかによって、リンパ性と骨髄性に分けられ、それぞれに急性に発症するものと慢性に経過するものがあり、これらの病型によって主症状や検査方法、治療方法などが異なります。 いずれにおいても異常細胞の増殖によって正常細胞の生産が阻害されるため、貧血、内出血、鼻血、歯茎出血などの症状が次々に起こり、顔色が青くなって、抵抗力がぐんと低下します。 さらに進むと、発熱、骨や関節の痛み、ワキの下のリンパ節の腫れなどが出てきます。 今もなお治療の難しいガンで、治癒率もそれほど高くないのが特徴です。
|
|
膵臓ガン
|
初期段階ではほとんど自覚症状がありませんが、進行していくと上腹部に痛みが出てきます。時には激しく、時には持続的で、背中にまで痛みを覚えるようになります。加えて、黄痰が出て、吐き気が頻繁に起こりますが、これらの症状は急性膵炎とほぼ同じです。 急性膵炎自体も死亡率の高い危険な病気ですから、このような症状が出たら一刻も早く検査を受けなければなりません。 膵臓ガンは進行の速いガンで、この上腹痛が出て半年ほどで死亡に至るケースも少なくありません。 手術は膵臓の部分摘出になりますが、現代医学をもってしても完治が難しいと言われています。
|
|
胆のうガン
|
胆のうは肝臓で生産された胆汁の貯蔵庫のようなものです。胆汁の役割は脂肪をうまく溶かして吸収することにあり、胆のうから腸に胆汁管が伸びています。 初期症状は、上腹部の右のわき腹の痛みで、進行すると、右肩が非常にこり、右の背中に圧迫感を覚えます。 かなり進むと高熱を発し、腹、背中の痛みが激しくなります。 胆のうガンの手術はかなり難しく、死亡率も高めです。 原因は一にも二にも動物性脂肪の多量摂取ですから、予防策はそれらの摂取を抑えること以外にありません。
|
|
甲状腺ガン
|
甲状腺はのどの前面にある器官で、甲状腺ホルモンを分泌するところです。 このホルモンは全身の代謝調節を行うものですが、何かの理由で分泌過剰になるとバセドー病などを引き起こします。 逆に、甲状腺ホルモンの分泌が低下すると、代謝機能がぐんぐん衰えて、全身のむくみ、脱力感、眠気などで正常な社会生活を営めなくなります。 甲状腺ガンの症状もほぼ同じで、ガンが進むと全身に浮腫が出て、からだが水ぶくれのような状態になり、歩行困難に陥ります。 甲状腺ガンの発生率は世界でも日本がもっとも高いと言われていますが、特に50歳以降の高齢者の甲状腺ガンには悪性度の高いものが多く、注意が必要です。 また、甲状腺の病気は、ガンに限らず女性に多く、男性の3〜5倍の割合になります。
|